英検準1級単語ドリル 黒猫版



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「急がないと!遅刻しちゃうっ!」


あたし、水分遊里は今とんでもない状況に瀕していたのだ。


今朝変な夢にうなされて起きたのが8時5分。ホームルームが始まるのが8時20分。


5分で教室に着かなければならない。


ご飯を食べる時間はないけど、パンは少しつまんでおかなきゃ。


お母さんからは、毎日朝食はきちんと食べなさいと言われていた。何度それを破ったことか・・・・・・。


やはり昨日デッキの改良で徹夜したのが悪かったかな、と考えながらアカデミアの赤い制服にてきぱきと着替え、バッグを持ちドアを開ける。


幸い女子寮からアカデミアまでは目と鼻の先だ。走れば間に合う。


しかし、その目と鼻の先に人影が現れる。

普段なら避けるのは難しい事ではないけど、急いでいて注意力不足だったのもあって、その人影に思い切りぶつかってしまった。






転んでしまったが、相手が自分よりも小さい人物だったのだろう、比較的体は痛くはない。


相手を見るために身体を起こすと、そこには小学生らしい女の子がいた。


しかしこの子は小学生ではない。この寮にそんな子どもがいる訳はないのだから。


その相手は重傷そうで、仰向けになったまま動かない。暗い金色の髪の毛はよく手入れされているらしく、さらさらと絹の糸のように無機質な地面に垂れ下がっていた。


「千香ちゃん」と最初にひと声かける。ピクリとも動かない。自分の顔から血の気が引くのが分かった。


「起きて」全く反応はない。ただのしかばねのようだ。


いやいやこんなところでしかばねにならないでよ、と信じられるような信じられないような気持ちでそばまで近づき、祈りを込めるように身体を揺さぶる。その肌は生まれたてのように柔らかかった。


「起きて、起きてよ千香ちゃん」意識はしていなかったが半ば切実さが混じっていた。


やがて相手は意識を取り戻したらしく身体を起こす。目を開いたが何だか淀みがあった。


「いちごショートちゃん~捕まえたよ~」と相手がうめいたと同時に自分の腕が掴まれている事に気づく。


「へっ?千香ちゃん、や、やめてよっ」振り払おうとするが、小さな体からは想像もつかないほどの握力で掴まれていて逃げる事ができない。そのまま口を大きく開けてかじりつかれてしまった。


「ぎゃーっ、やめて、痛い痛い痛いって」あたしの悲痛な叫びが通じたのか、相手も現実に自分が口にしているものに気づいたようだ。っていうかはやく気づけよ。


「ふぇ?遊里ちゃんおはよう~」と何だかのんびりした返事だったが、自分のした事に気づいたようで、
「ごめん遊里ちゃん大丈夫?」と心配そうな声で話しかけてきた。


「大丈夫じゃないわよ・・・・・・」


かじられたところをさすりながら、さっき転んだときに落としたバッグをひっつかみ、「走らないと遅刻よ」と言いながら階段を駆け下りた。
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コメント

■ 


遊里ちゃん伝説の始まりだな

千香ちゃんかわいい♪
このコもどんなデッキを使うか楽しみ

妖精デッキとかか?!

■ 

>>Chaosさん


伝説の始まり、ね。。。


いいイメージよ!


主曰く千香ちゃんは

「誰でも使いたくなる」デッキにするそうよ。楽しみ!

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