英検準1級単語ドリル 黒猫版



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あたしは魔術師の里を抜けて帰るために森へ来ていた。


前来た時には暗闇に包まれていた森も、薄暗いとはいえ何だかしんみりとした様子だった。



その森の中を滑らないように慎重に歩いて行く。



森に入った出だしから滑りそうになってしまったので、ピリピリしながら土を踏み歩く。



「はあぁ・・・・・・」



世界を救うって何か途方もない事のような気がする。



でも要するにデュエルで戦えばいいのよね。



戦って勝ちさえすれば・・・・・・



それは置いといても、もし破滅の光ってやつに取り込まれたらあたし達の世界はない。



これまでの楽しい日常を失うわけにはいかない。



しかし突然考え事は獣の呻き声によって遮られた。



「うっ」あたしは思わず声を漏らす。



前方には黒色の狼のような生き物がいた。



それはあたしの身体よりも大きい、毛を逆立てた凶暴そうな生き物だった。



・・・・・・が二匹。



あたしが後ずさりするとその獣達はじりじりと近寄ってくる。



あたしは完全に獲物扱いされているらしい。



この状況ではどう考えても相手は自分にとって危険なモノにしか見えない。



あたしは全身で鳴っている危険信号に従って向きを変え全力で逃げ出した。



背中を引っ掻かれ痛みが走った。



「キャアアァ!!」



あたしはそれに構わず悲鳴を上げながら里に向かって走り続けた。



(もう・・・・・・追いつかれた?!)



あたしは逃げられないという諦めを振り払うために全力で走った。



(もうちょっとで・・・あの里に・・・・・・・)



しかし悲しいかな、そこらじゅうに張り巡らされた木の根はあたしの希望を滑り落とした。



あたしはつまづいて転んでしまったのだ。



(あと、もう少しなのに・・・)



全身に痛みを感じながら振り向くと、獣が一歩一歩歩きよってくる。



その時あたしは急に悔しさを感じ始めて来た。



(う~、・・・くっそ~~・・・・・・)



みんな・・・・・・



「死ぬもんかアアアァァァァ!!!」



あたしが叫んだその瞬間、目の前を黒い閃光が走った。



あたしは目をそのまぶしさから覆い隠す。



(何なの・・・・・・この光は?)



あたしがそう思った時もう光は消えていた。



あたりを確認するとあの獣はどこかに消え影も形もなくなっていた。



助かった・・・・・・の?



「あのー」という声がそれに答える。



声のした方を振り返ると金髪の少女が立っていた。



「大丈夫ですかー?」と言いながら走りよってくる。



金髪の少女は綺麗に縦ロールをしていて魔術師の服装をしていた。



「あなた・・・・・・誰?」



「私はケイティ・・・・・・ってこの人に言っちゃって大丈夫かしら。


ううん、でも危なそうな人じゃないし・・・・・・


でもこーいう人が危ないって・・・・・・にも載ってたし


ねぇ?」



「ねぇって言われてもよく聞こえなかったし。


助けてくれてありがとう」とあたしは丁寧にお礼を言った。



「わ、私じゃないですよ・・・・・・」



「じゃあ誰なの?あなたの知り合い?」



「いえ、あの・・・・・・何てゆーか・・・・・・


知り合いではないんですが・・・・・・


あれっでも待ってよ。起きたのってこの里の人なのは間違いないわよね。


って事は知り合い?でも会った事もないし・・・・・・


伝承に出てくるだけで知り合いと呼べるのかな・・・・・・」



少女は首をひねりながら何だかぶつぶつ独り言を言っている。



話しづらいなぁ・・・・・・



あたしは恐怖で逃げ腰が抜けそうだったのに、この少女はそれに構わずしゃべっている。



「で、結局誰なの?」とあたしは訊ねた。



「え?誰かは分かりませんよ。でも『起きた』魔術師かと・・・・・・」



「起きたって、何が?」



「影の力が・・・・・・その。何かのおかげで大きくなって。


今まで眠りについていた上級の魔導師さんが目覚めたんだと思います」



「何か・・・・・・ねぇ・・・・・・。いろいろ教えてくれてありがとう」



「あっ、いえ、とんでもないです」



「じゃあ、あたしはそろそろ行くわ」



「里から離れるんですか?」と彼女は聞いてくる。



「ええそうよ。あたしはもう出てかなきゃ」



「一人だと危ないですよ。私がついていけば問題ないと・・・・・・」



「流石にもう危なそうじゃないし、別にいいわ。またいろいろ教えてね」



「あっはい。・・・・・・え?でも里の秘密とかは教えられないし。


何か他に役に立てる事ってあるのかしら。


やっぱり・・・・・・の植え方とかかな。薬草はやっぱり魔導師のたしなみよね。


あとは・・・・・・の毒の消し方とか。あれは知っとかないと困るわよね」



またしゃべり始めてしまった。



余計な事を言うんじゃなかった。。。


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