英検準1級単語ドリル 黒猫版



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あたしはあの「手術」、いや「拷問」を見なければよかった、と思った。



あの時この魔術師について来さえしなければ。



あたしがあの部屋の中で聞いたのは少女の悲痛な叫び声だった。



人間でさえもあんなうめきをあげるものなのだろうか。



四隅にフードを被った魔術師が立ち、


少女を痛めつける様子はあたしの記憶に刻まれた。



嘔吐感に苛まれて何とか振り切って部屋を出たあたしは


もう一人の魔術師の声を聞いた。



「普段はあんな声をあげないもんなんだけどね。


弱くなっちゃったのかしら」



倒れこんでいたあたしはその人物を睨みつける。



「面白いものじゃなかったかもしれないわね」


アニィはあたしにそう聞いた。


「・・・・・・あなた達がどんな事をしているか


分かってないのかよっ!!」


あたしは心底怒った。


「あの子が見て欲しくないって言ったのに


どうしてあたしをっ・・・・・・!」



「わたしはただ掟に従っただけさ」



「掟掟ってそんなに大事なのっ?」



「当たり前よ。


あの子は生まれつき魔力が少なかった。


エーテルを利用する為にはああするしかない。


あなたに口出しできる事じゃないわ」



「あんなに苦しんでいたじゃない」と


あたしは語りかけるように言った。



「あんなに・・・ね。


初めの頃は確かに一月は起きられなかったけど


今は数時間で回復するわ。


エーテルを直接身体の中に埋め込むんだから


当然よね?」とアニィは笑っていた。



「あなたは笑えるの?


仲間が傷ついて・・・・・・」



「別にどうって事ないわ。


悲しんでもしょうがないじゃない?


あの子の責任だし・・・・・・


それにあの子は仲間じゃないわ。


ちょっとムカツクし・・・・・・」


あたしは緋髪の少女に平手を向ける。


しかしそれは空を切った。



「人間の分際であたしを殴ろうとはね」


彼女の声には苛立ちが含まれていた。



「あんたは最低よ」とあたしは怒りにまかせて言い放った。



「一つ目に言うと」と彼女は前置きした。


「あの子とわたしの間には個人的な感情があるわ。


あなたがそれに口出しするのは不愉快ね」



「それって・・・・・・でも」



「二つ目に、これは戦争なんだよ」



アニィは予断を許さないような面持ちをしていた。



「これは光と闇のバランスを保つ為の戦いなんだよ。


わたしたち影の魔術師の使命なんだ。


これはわたしたちの生きる意味なんだよ」



あたしは黙ってしまった。



エミリィは自分の意志で自分を傷つけている。



信じられなかった。



「ここにいたのか。探したんじゃよ」


と老人の声が聞こえる。



見ると、老人がこちらに向かって歩いてきていた。



アニィは老人に気づくとすぐに跪いた。



「君の事を探しておったんじゃよ。さあこちらへ」



老人は私を手招きした。



一体どこに・・・・・



あたしが心の中でそう疑問に思ったのを読んだのか、



「ついてくれば分かる。悪いところではない」



と穏やかな面持ちで言った。


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