英検準1級単語ドリル 黒猫版



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森は静かだ、という言葉を発する人もいるが、


この森はそういう場所とはまるで次元の違う場所だった。



常に不気味なざわつきを響かせ、木々は闇を吸収するかのように黒く光り、


足元にまで根を張って、まともに歩ける場所はとても少ない。



あたしは世界の果てにいる気分さえ感じながら、


この暗闇で足を踏み外さないぐらいの慎重さでエミリィの後ろを歩いていた。



エミリィは古ぼけた西洋の物のような明かりを手に持って用心深く進んでいる。



その明かりもエミリィの周りを照らすのが精いっぱいなようで、


あたしの周りは真っ暗だった。



「ねぇ」とあたしは声をかけてみた。



しかしエミリィは返事一つくれず、目の前を照らす事に集中していた。



ざわつきはだんだん大きくなっているようにも聞こえていて、


もっと大きくなると会話にも支障が出るのではないかとさえ思った。



「ねぇ」とあたしは声をかける。



「何かしら」と淡々と返してきた。顔はこちらに向けずに。



魔術でさっきのところまで戻れないの、とあたしは訊ねようとした。



その時、不意にざわつきが止んだ。



何で、と言おうとした時、あたしの身体は宙に浮いていた。



すぐそばを黒いものが通り過ぎる。



それはなんだかごわごわしていて、獣のようなものだとわかった。



身体が勢いよく地面につき、あたしは声にならない悲鳴をあげる。



しかしその悲鳴はこの世のものと思えない轟きによってかき消された。



あたしはとにかく悲鳴をあげるしかなかった。



しかしエミリィはあたしの口を塞いで、静かに、とこちらを見る。



心臓が高鳴りすぎて周りの音がよく聞こえない。



あたしが魔装少女の視線に強制力を感じた時には、彼女はもう目の前にいなかった。



「獣」の走った先を見ると、彼女は異形の種と「戦って」いるように見えた。



暗いからよくわからない。



わからないけど、エミリィの身のこなしとともに灯りは左右上下に舞うように激しく動く。



あたしはこの動きに命のやり取りを感じた。



地面にぶつかった時の痛みをも忘れて、あたしは一種の幻想に見入っていた。



危険と平穏、仮想と現実、そして光と闇が入り混じる。



不意にエミリィは毛むくじゃらの黒い物体に何かを浴びせた。


その黒い光のようなものは相手の身体に命中しはじけた。



あたしはその獣の邪念が感じられなくなったので、


エミリィの方へ恐る恐る近寄った。



足元が非常に暗くなっていたから、


足で足場を探しながら歩かなければならなかった。



さもなければ、巨大な黒い樹の根っこに足を取られていただろう。



あたしが近寄るにつれて現場の状況が徐々に明らかになってきた。



あたしは獣の眼を見た。



その眼はまだ赤い光を失っておらず、私はぞっとした。



あの闇のデュエリストにそっくりだった。


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コメント

■ 


ざわめきの森だな!

遊里はしばらく魔法使いの世界にいるっぽい??
ついでだからここでデッキも更に強化するのか?!

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